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第33回多文化間精神医学会

大会長 野口正行     (岡山県精神保健福祉センタ−)

このたび、第33回多文化間精神医学会学術総会を2026年12月5日(土)、6日(日)に、開催させていただくことになりました岡山県精神保健福祉センターの野口正行です。副会長の北中淳子(慶應義塾大学)、事務局長の駒橋徹(清和会鹿沼病院)、事務局次長の田村雄志(桜通り心理療法オフィス)と共に身を引き締めて取り組んでまいります。  21世紀転換期、精神医学は脳科学や精神薬理学の発展により飛躍的な進歩を遂げました。一方で社会情勢の激変に伴い、現在は「社会」と「文化」の重要性が再認識されています。  実際の臨床においては、医学的治療のみならず、居住、教育、雇用、経済などの包括的支援が不可欠です。また、国際化による多文化共生の課題も切実さを増しています。新たな「地域包括ケアシステム」の構築においても、医療と社会的ケアの統合が最重要課題です。  今、求められているのは「文化」や「社会」を内包した、より統合的な心のケアの姿です。本大会は、文化的・社会的視点からこれからの包括的ケアを模索する端緒となります。特に次代を担う若手の支援者・研究者が実践や問題意識を共有し、ネットワークを形成できるプラットフォームとなることを願っています。  基調講演としては、内田裕之先生(慶應義塾大学精神・神経科学教室教授)、特別講演としては、東畑開人先生(白金高輪カウンセリングルーム主宰)をお願いしており、薬物療法と文化、心理療法と文化に関する刺激的なお話を伺える貴重な機会となるでしょう。  多職種、多文化、官民など、様々なレベルでのつながりを重視し、多様な背景を持つ関係者の知見を集結させ、その成果を社会に還元したいと考えています。社会や文化に関心がある多職種の支援関係者、精神医療関係者、多領域の研究者など多様な方の積極的な参加を期待しております。